ライター・ヘイズです。こんにちは!

シリーズ「部長に聞いてみた!」の最終回です。シリーズ最終回となる今週は、私の所属す
る技術部のA・S部長に伺ったお話をご紹介します。それでは、どうぞ(*゚▽゚)ノ

・所属部門/勤続年数/職務内容を教えてください。

A・S部長「技術部の部長です。勤続年数は37年になりました。職務内容は、技術部統括/
生産機の設計技術の統括/ブロー成形技術の研究や機種開発統括がメイン職務です。」

・入社時のタハラの印象はいかがでしたか?

A・S部長「もう40年近く前のことになるんですね。今思うと、暗くて狭い工場でした。
下町工場の典型のような外観でしたよ。私が入社した時の工場の規模は、印西市へ移転す
る直前の工場より1/4程度の規模でした。当時は北海道から上京して直ぐでしたので、
それが普通だと思っていました。」

・心に残るシェアしたい成功談と失敗談などありますか?

A・S部長「1993年にMS-2 という電動成形機を最初に作りました。JP見本市に機械を
出展したのですが、金型や成形部品の自動交換を実演できて感動しました。コストなど諸
事情の兼ね合いで再製作には至っていません。タハラの成形機MSEシリーズのMはマシ
ニングの頭文字からきているんです。自動ツールチェンジャを機械の隣に設置することで、
段取替えまで無人化できる構想でした。この機械は印西市へ移転する前の工場を改築した
時に廃棄しています。少し寂しいですね。失敗談ですか。。。油圧成形機の回路を確認する
ために電磁弁をばらす作業をしていたのですが、回路内に圧力が残ったまま作業をすすめ
てしまい、工場を油まみれにしてしまったことがあります。油圧機は汚れるなぁと実感し
ました。それ以上にカンカンに怒られたことは今でも忘れません。」

・世代間ギャップを感じるエピソードはありますか?

A・S部長「世代間ギャップは意外と感じることはありません。技術部の所属社員は20代∼
60代超までバランス良くいます。それぞれの社員が世代の壁を感じずに仕事をしています
ね。
それよりも、個々人でのギャップの方に目がいってしまうんですよね。例えば、不具合が
発生した時に、自ら「どうしたんだと?」と状況を確認しようとする人、我関せずの人に分か
れる。自分の仕事そっちのけになっては困りますが、何が起きているんだ?という関心
のアンテナは張り巡らせていて欲しいですね。」

・技術部の魅力を聞かせてください。

A・S部長「技術部は、職業柄か他部署と比べると物静かな社員が多いです。全員とは言いま
せんけどね(苦笑)技術部エリアは事務所フロアの中でも静かなエリアです。しかし、サポー
ト意識は強いです。トラブルが発生している時や人出不足な時の社内の助っ人として、動
員率は高いです。このサポート意識は継続して社内全体に広げていきたいですね。」

・それでは、最後に一言どうぞ!

A・S部長「ブロー成形は、改良の余地が多く残されています。しかし、基礎技術や検討時間
が十分に取れずに足踏みしている状態です。樹脂に関連したデータや事象の確認に配置で
きる成り手が限られているので、装置検討に未発達な分野があることは否めません。未知
の領域で不具合が発生すると、不具合解消に時間を消費してしまうんですよね。きちんと
理論化できて裏付けのあるデータに基づいた機械構造やシステム構築をしている最中です。
ニッチな分野ではありますが奥深いです。一緒にやりたいという人、お待ちしてます!
そして「タハラ」ブランドの価値を高めていきたいですね。」

≪ヘイズの所感≫
約40年も成形機の設計に携わっているエキスパートですね!!成功談も失敗談も技術部なら
ではのエピソードでした。確かにA・S部長は分け隔てなく色んな社員と談笑されております。
さて、全6回のシリーズ「部長に聞いてみた!」は、いかがでしたか?今後も、弊社の様子
をお伝えする記事を投稿していきまーす。そして、ブロー成形の世界にご興味のある方、
お待ちしています(*゚▽゚)ノ

-Hayes