【成形機Q&A⑥】「樹脂流路の掃除」について
1/31/24
「成形機Q&A」第6回目となる今回は、「樹脂流路の掃除」について解説いたします。
樹脂流路の掃除は、樹脂流路の焦付きや樹脂の劣化防止、外部からの異物混入防止のために必要なメンテナンスです。正しい方法で定期的に掃除することによって、炭化物(コゲ)がパリソンに付着するといった製品不良抑制につながります。
Q. 樹脂流路の掃除は、どの部品を掃除すればよいでしょうか?
A. 日常的に掃除していただきたい箇所としては、ダイス、コア、マンドレルシャフトが挙げられます。押出機、スクリュ、ダイヘッド、マンドレルについては、計画的に分解清掃を行ってください。 年1回まとめて行うことを推奨しております。
Q. 樹脂流路を掃除する際の道具があれば教えてください。
A. 銅ヘラ、真鍮ブラシ、銅あみ(コパーゴーズ)を推奨しております。特にヘッド流路は傷つきやすく、 キズがあると樹脂が滞留しやすくなりますので、スチール製のブラシや紙やすりは厳禁です。
さらにブラスタがあれば、効率よく掃除を行うことができます。
※紙やすりは、仕上げ用の#1000であれば清掃後に使用していただいても問題ありません。

Q. 樹脂を流路内で劣化させないための方法を教えてください。
A. 長時間昇温したまま放置しないことが大切です。樹脂が高温にさらされている時間が長いほど、樹脂の熱劣化が進行します。特に、成形途中でのトラブル対応時には注意が必要です。可能であれば温度を下げるか、30分に一度ほど押出を行ってください。恒久的な対策としては、部品をメッキ仕様にする方法があります。
また、樹脂の酸化劣化に対しては、樹脂が混入する入口である押出機のホッパに、窒素セパレータを設置し、押出機での酸化劣化を防ぐ方法があります。
※昇温完了した状態で放置させないように、警報を追加することも可能です(例:30分経過すると警報が鳴るなど)。
Q. その他にも、掃除する際の注意点はありますか?
A. 樹脂を問わず、流路に傷をつけないことが大切です。コゲが取れないからといって、無理やり削ることはしないでください。また、樹脂を溶かす際に部品をバーナーで炙りすぎると、コアなど径が細い部品が曲がってしまうことがありますので、ご注意ください。
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※本記事は、タハラ製電動機、油圧機を対象にした内容です。JEB機、中大型機については対象外です。
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