多層ブロー成形機で実現する、環境志向のボトル成形

3/28/25

プラスチックボトルの付加価値を高める!ブロー成形の魅力

タハラは、2025年2月28日に「次世代パッケージ技術 Webinar Week 2025」に登壇いたしました。

「プラスチックボトルの付加価値を高める!ブロー成形の魅力」と題した20分間のウェビナーでは、リアルタイムで約150名のお客様にご視聴いただき、ブロー成形の技術や業界のトレンドを動画やアニメーションを交えてお伝えしました。

20分間のウェビナーを1分間にまとめたダイジェスト版を弊社YouTubeに掲載しております。ぜひご覧ください。

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3月10日(月)より、ウェビナーのアーカイブ配信が開始されました。1年間ご視聴いただけます。

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今回のニュースレターではウェビナーの一部をお伝えいたします。

多層ブロー成形機で実現する、環境志向のボトル成形

プラスチックボトルの最新トレンドの一つとして、環境に優しいボトルを紹介しています。

プラスチック業界全般と同様に、ブロー成形業界でも環境配慮の取り組みが進んでいます。

環境規制が日本よりも厳しいヨーロッパでは、近い将来、プラスチック容器に使用される原料の一部にPCR材(Post-Consumer Recycled Material)を使用する規制が、導入されることが検討されています。

PCR材は、消費後の廃棄物から回収されたプラスチックを指し、洗浄で汚れを除去し、粉砕で破片を小さくすることで、再利用可能な素材へと転換します。

すでに海外の大手ブランドでは、PCR材を含む環境対応樹脂を容器の30%以上使用することを成形会社に求める動きが始まっています。

このような環境配慮の取り組みは、ヨーロッパに留まらず、将来的には日本国内にも広がっていくことが予想されます。

海洋プラスチックを主原料とするボトル

弊社では以前、漁業で使用されていた網を再利用した、海洋プラスチックを主原料にしたボトルを成形したことがあり、大きな反響を呼びました。

写真はBJØRN THORSEN社の海洋プラスチックごみをベースにしたHDPE樹脂を使用したボトルです。

これらのボトルは、今後の環境配慮が求められる社会に適した製品と言えます。

また、環境先進国として知られるドイツで開催された展示会「K2022」では、海洋プラスチックごみをベースにしたHDPE樹脂を使用したジェリー缶を弊社TJSがブロー成形し、来場者の注目を集めました。

炭酸カルシウム材やバイオ原料、PCR材の使用

押出ブロー成形で使用される環境対応樹脂として、炭酸カルシウム材やバイオ原料、PCR材(Post-Consumer Recycled Resin)などが挙げられます。

これらの樹脂は単体では成形しづらいですが、多層成形において中間層に挟み込むことで安定して使用することができます。

特にPCR材を使用する際の課題である色味や匂い、外観への影響は、多層成形により中間層に挟み込むことで防ぐことができます。

上記はエンジンオイルボトルの例です。

内層にバージン材のみを使用することで、内容物とPCR材などが接触せず、品質を保つことができます。

また、外層のみにマスターバッチを使用すれば、少ない量で色付けが可能となり、ボトル原料コストの削減も期待できます。

環境に優しいボトルの成形は、弊社へご相談ください

環境保護に配慮したボトル成形をお考えのお客様は、ぜひ弊社へご相談ください。

弊社のブロー成形機専門家が、多層ブロー成形機や回収材を使用した環境対応ボトルのご提案をいたします。

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